『終活大学校』によせて
認定NPO法人エンディングセンター理事長　井上治代

１．今だからこそ必要な「学び」
終活大学校をつくりたいと思ったのは、２０１９年。その後、コロナ禍が続き、実現できずに月日が経っていました。２０２１年には、終活大学校プレ授業として、コロナ禍でも危なくないように、リモート形式で行ってきました。そして今年度やっと、「終活大学校」を正式に開校する運びになり、大変うれしく思います。
終活大学校の目的は、「２０４０年問題」に対応し、よりよく生き、自分らしく死んでいくために、どのようにエンディングデザインをしたら良いのか、そのための知識を得ることを目的としています。
多彩なテーマをいろいろな角度から学び、学習するだけでなく実践するためのアドバイスもしています。また社会的少数派の人たちも視野に入れた授業を行ってまいります。
２０４０年には単独世帯（おひとり様）が４割ほどになり、「社会が家族」などと言われて、私たちが経験したことのない社会が訪れます。今はちょうど過渡期です。ます。その過渡期を私たちが先頭に立って乗り越えていかなければなりません。自分たちに合わなければ、声を上げていかなければならないし、自ら切り開いていかなければならない立場にあります。

2.誰もが受けられる受講形式
コロナ禍前まで講座は、会場で対面式で行ってきました。しかし、それには問題がありました。
足が悪くて会場まで通えないとか、遠くにお住まいお方もいらっしゃいます。参加できる人、参加してみたいけどできない人もいます。そこで終活大学校では、みなが機会均等になるよう、参加方法を複数設けました。その一つがオンラインです。また講師がお話しする様子を映像に撮って、受講者の都合の良い日や時間に見られる映像受講もあります。さらに授業内容を文字に起こしてテキスト受講することもできます。実際に顔を合わせる対面式の授業もあります。
これから、みなさんご一緒に学んでいきましょう！

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