お知らせ
3月15日2014 UP
『終活難民 あなたは誰に送ってもらえますか』
星野 哲 著
平凡社新書
760円(本体)
著者の星野哲さんは、30年来の友人。書名の「難民」は編集部が付けたとか。著者はしっくりこないで気にしている。社会が個人化する中で登場してきた「終活難民」の語。内容は、難民化させない新しい試みを取り上げているのに、惜しい。
古い規範でみれば「難民」かもしれないが、現代社会に合ったシステムを選択し、時代を牽引している勇気ある自由人だと私は思う。後10年も経てば皆もわかる。
1章で「死後の安心システムの崩壊」と題して現代社会を読み解いている。3章「市民、自らを助く」で、エンディングセンターの試みが登場する。【井上 治代】