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11月5日2012 UP
『フォトエッセイ 希望の大地―「祈り」と「知恵」をめぐる旅』
『フォトエッセイ 希望の大地―「祈り」と「知恵」をめぐる旅』
(岩波ブックレット) 桃井和馬著 岩波書店 840円(税込)
4年前のエンディングセンター『秋のミニシンポ』においでいただき、妻を亡くした喪失感を語ってくださった桃井和馬さんの新刊。フォトジャーナリストとして世界140カ国を取材し、『紛争』『地球環境』をテーマに文明論を展開してきた著者が、3.11後の生き方を提示しています。
24時間、明かりに照らされた生活と引き換えに、私たちが失ったものの大きさを考えるとき、『闇の中にこそ希望の光はある』という帯の言葉は、まさに自分たちの意識の転換を促すものといえるでしょう。著者は、世界各地で体験した具体的な事例をもとに、それを検証しています。
また、本書に掲載されているカラー写真を見ると、本当の豊かさは何なのかということを感じずにはいられません。自然を畏怖する思いと畏敬する心が、私たちの生活に彩りと幸福をもたらしていたことを。『桜葬』を選ばれた会員の皆さんがおっしゃる『自然に還りたい』という思いにも通じることだと思います。80ページほどのブックレットですので、ぜひ、お気軽にお読みください。(東 操)